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TALK

若手社員たちによる本音座談会を開催

セイコータイムクリエーション株式会社は、クロック事業(置時計・掛時計・目ざまし時計)を手がけていたセイコークロック株式会社と、タイムシステム・FA事業(設備時計、スポーツ計時計測機器、大型表示盤、自動化装置など)を手がけていたセイコータイムシステム株式会社が、2021年4月に経営統合した会社です。
今回は、統合前の2020年4月入社の4名に集まっていただき、学生のみなさんのために、入社理由や、入社後の実感、統合後に感じたことなどを語ってもらいました。セイコークロック入社者も、セイコータイムシステム入社者も、手がける事業は異なりますが、同じ会社の仲間として歩みを進めています。

  • 技術 井上さん

    クロック事業/技術担当(調達)
    2020年入社(入社当時:セイコークロック)
    物理系学科出身

  • 事務 近藤さん

    クロック事業/事務担当(生産・仕入管理)
    2020年入社(入社当時:セイコークロック)
    情報通信ネットワーク系学科出身

  • 営業 鶴岡さん

    タイムシステム・FA事業/営業担当
    2020年入社(入社当時:セイコータイムシステム)
    スポーツ科学系学科出身

  • 技術 齋藤さん

    タイムシステム・FA事業/技術担当(電気設計)
    2020年入社(入社当時:セイコータイムシステム)
    電気電子工学系学科出身

それぞれの入社理由について、
まずは話が始まる。

鶴岡

クロック事業の近藤さんはどうしてこの会社に応募したの?

近藤

子どもの頃、病院でからくり時計を目にした時に感動し、不安な気持ちが楽になったことを思い出して、今度は自分が「時計を通して、誰かの心を支えるような思い出づくりができる仕事ができればな」と思ったから。

齋藤

情報系学科の出身だったと聞いたけど、IT系企業とかは受けなかったの?

近藤

出身学部関連の会社に就職する人も多いと思うけど、一度にいろいろな会社を見られる機会は就職活動時ぐらいしかないと思って、IT系企業も見つつ全く関連のない会社も応募してたよ。「後悔のない就活にしよう」と思っていたから。

井上

物理系学科だった私も、業界を絞らず、様々な企業に応募してたな。

鶴岡

井上さんもクロック事業だよね。この会社を選んだ理由は何だったの?

井上

クロックに携わることに魅力を感じたことはもちろんだけど、社内の雰囲気が最も好印象だったのが、この会社だったから。私は選考前に技術職インターンシップに参加したんだけど、和やかな雰囲気でこんなに温かい人たちがいる会社があるのかと驚いた。最終的には、内定の連絡がいちばん早かったため、最初にいただいたご縁を大切にすることを決めたの。

近藤

雰囲気って大事だよね。私は焦らず自分が納得できる企業に出会うまで、就職先を吟味していたんだけど、「雰囲気が自分に合っている」と思えたのがこの会社だった。選考の時、学生だった私に、他社と比べ真摯に対応してくれたことが大きかったよ。社風や社員との相性の良さは私にとって譲れないポイントの一つだったから。

井上

タイムシステム・FA事業の二人は、私たちとは違った視点があったんじゃない?

鶴岡

僕は子どもの頃からものづくりが好きだったから、営業職でもものづくりに関われるメーカーに就職したいと思ってた。

近藤

メーカーと言っても、いろいろあるよね。

鶴岡

学生時代にスポーツを学んでいたし、高校の頃から続けていた陸上競技に関われる会社がいいなと思い、主に靴メーカーと競技用機材メーカーを検討していたよ。

井上

計時計測器などの競技用機材といえば、やっぱりセイコーだよね。

鶴岡

世界陸上でセイコーの競技用機材が使われているのを見て、自分もこの会社で大会支援に関わりたいと思ったことが志望理由だった。でも、説明会などに参加しているうちに、街や公共施設などで使われている様々な設備時計に携わりたいと思うようになって、最終的にはそれが入社の決め手になったよ。

近藤

ほかにも野球場のスコアボードとか、結構、いろいろなジャンルのものをつくっているよね。齋藤さんの入社理由は?

齋藤

僕も学生時代に陸上競技をやっていて、かつスポーツ関連なら需要がなくなることがないと考え、ここを選んだ。それと、僕は大学で電気電子の勉強をしていたから、その知識が活かされる設計担当になれることが、いちばん大きかったかな。

井上

他のメーカーは受けなかったの?

齋藤

医療機器メーカーも需要がなくなることのない分野だと思ったんだけど、僕が応募した会社は勤務地がどこになるかわからず、転勤もあるということだったので辞退したよ。

鶴岡

勤務地や転勤の有無にもこだわって就活していたんだね。

齋藤

うん。僕は都内の大学に通うために上京したんだけど、東京暮らしが自分には心地よく、なるべく都心で働けて、転勤もない会社が良かったんだ。

近藤

例外もあるけど、セイコータイムクリエーションは設計担当なら基本的に都内の本社勤務で転勤がないからね。これから続く長い社会人生活を考えれば、自分の生き方を大事にする必要もあるよね。

続いて、
入社後の実感に話が及ぶ。

齋藤

みんな様々な思いを抱いて入社したようだけど、実際に働いてみた感想は?

井上

私は技術(調達)を担当しているんだけど、技術者としても、人としても、日々多くのことを吸収できる環境で本当に良かったと思っている。製品の仕組みや考え方から、人とのコミュニケーション、振る舞いまで、常に自分を磨き続けることができるから。技術に関して先輩から教わったことはもちろん、知覚したこと全てが学びになるような刺激のある環境で、自分も少しずつ成長していることを実感できているよ。

鶴岡

成長できる環境かどうかは重要だよね。

近藤

私は、想像通り雰囲気が良く、入社して良かったと心から思えた。穏やかな人がとても多く、笑い声もたくさん聞こえる職場で安心感があるの。自然と「私もそうありたいな」と思うようになって、自分自身も周囲を安心させるような仕事の取り組み方ができるよう努めているよ。

齋藤

本当に雰囲気は良いよね。ギャップを感じた人はいる?

鶴岡

仕事でのギャップの話になるけど、僕はタイムシステム・FA事業の営業セクションに配属されたばかりの頃、営業って、厳しいノルマに追われながらひたすら製品を売り続ける仕事かと思っていた。

井上

私もそんなイメージを持っていたな。

鶴岡

でも、いざ働いてみると、数をこなすというより、1社1社のお客様としっかり向き合い、要望を聞きだして提案する、というコンサルティング型のスタイルで、受注したら、提案した特注機器を技術部につくってもらい、スケジュールなどの管理も行い、現場での取り付けにも立ち会う。

井上

プロジェクトリーダーみたいだね。

鶴岡

そんな大そうな立場ではないけれど(笑)。でも、営業職の立場でも想像以上にものづくりに関わることができていて、この会社を選んで良かったと思う。取り付けの立ち合いをした際、お客様から喜んでいただけた時は本当に嬉しいし。

近藤

私はクロックの完成品などの仕入れの仕事をしているから、自分が仕入れに関わった製品がお店に並んでいるのを見ると嬉しくなるし、その製品が「どんな人の手に渡るんだろう」とワクワクしてくるよ。

齋藤

電気設計を担当している僕も、やっぱり自分が関わった製品を街中で見かけると嬉しくなる。自分が関わったものでなくても、セイコー製品は私生活のいたるところにあるから、ロゴを見つけるだけでもちょっと誇らしくなるしね。

続いて、会社の統合について
話が及ぶ。

齋藤

2021年4月に会社が統合して、僕たちも同じ会社のメンバーになったわけだけど、セイコークロック出身の近藤さんと井上さんは何か変わった点とかある?

近藤

統合前からフロアが違うだけで同じビルで働いていたし、私の仕事の場合、別のフロアに行くことがほとんどないから、あまり変化は感じないな。

井上

変わらず、和やかな雰囲気だよね。

近藤

そもそも同じグループの会社だったし、掲げている理念もグループ共通だったし、企業文化もそれほど変わらないから、いい意味で社員が気にならないくらい、うまく融合されたんだと思う。

井上

個人的には、社内制度が融合したところが良かったと思う。企業型確定拠出年金やカフェテリアプランなど、セイコークロックにはなかった福利厚生制度が導入されたから。

鶴岡

福利厚生が充実していると、私生活にも余裕が出るよね。

近藤

そうだね。セイコータイムシステム出身の二人は何か変化あった?

齋藤

やっぱり雰囲気の変化は特に感じていないよ。統合して人間関係がギスギスするようなこともなく、変わらず落ち着いた雰囲気の職場で気に入っている。ただ、今回の座談会のように、今後はよりたくさんの人と関われるようになると思うから、人脈も広がるし、新たな刺激を受けられて良いと思う。

井上

営業の鶴岡さんは統合前から、依頼を受けた際にセイコークロックの取引先にも設備時計の提案をしていたんだよね?

鶴岡

うん。統合後はさらにそういう機会が増えたよ。最近では時計の文字板の変更が多くあって、保育園などに積極的に提案している。以前は別会社だったこともあって少し遠慮があったけど、統合後はお互いに相談や依頼がしやすくなったと思う。クロック事業部の社員と一緒に提案営業に行く機会もあったよ。

近藤

会社の方針として、今後は「それぞれの持つ強みを生かしシナジー効果を追求する」と発表しているけど、すでに少しずつ効果がでているんだね。

鶴岡

そうだね。これからさらに体制が整備されていくことを営業メンバーは期待しているよ。

最後に、
それぞれが夢や目標を語る。

鶴岡

営業の先輩たちは、街のシンボルとなるような大きなモニュメントクロックやデザイン時計塔などを納めていて、とても憧れる。いつか僕も人に見せて誇れるようなモニュメントクロックやデザイン時計、花時計を、いろいろなところに納められるような営業になりたいと思っている。

井上

私は、人として、技術者として洗練されたいな。それが仕事のご縁につながり、在籍している部署、会社、やがて世界へ貢献できる人材になれたら嬉しい。多くの人から「井上さんに任せたい」「井上さんと仕事がしたい」と感じていただける日が来たら、幸せだな。

近藤

周りから信頼される人間になることが私の目標。相手の話をよく聞き、それらを踏まえた上で「自分の意見も発信する」「ミスをしてしまった時は素直に認める」「反省をして再発防止策を練る」といったことを常に意識して取り組んでいきたい。

齋藤

僕は部長になりたい。理由は、部長が座っている位置がかっこいいから(笑)。

近藤

いろいろな人がいる会社だね(笑)。

鶴岡

多様性は大事だと思うよ。

井上

様々な個性や発想が、時代の一歩先を行くものづくりの実現に繋がっているんだね。

2021年10月当時のインタビュー内容です。